09/09/2026
熊本地震後、初めて実家へ帰りました。
ご存知のかたもいらっしゃるかと思いますが、FRUE主催の1人の山口(私)は被害の大きかった八代市で生まれ育ちました。今回の地震でずれた断層が、実家のすぐわきを走っていて、子どものころ遊んでいた神社や河原は波打ち、通学路にあった家々は傾いていました。
幸いにも実家の自宅は壊れもせず大きな被害はなかったものの、両親は自宅が全壊した家族や断水したままの家族の3家族をひと月近く受け入れ一緒に暮らしていたそうで(知りませんでした)、母親は毎日3食ご飯を作って、毎晩宴会で若干ノイローゼになりそうだったと苦笑していました。他にも断水が続いて大変だった話などを聞いて、あぁ、とても気がつきにくいけれど、こんな被災のしかたもあるのかと。そして、このようなわかりにくい被災者はまだあふれているようです。
また、全壊した建物が、手付かずのままの状態でいたるところにあります。これらの建物は公費解体待ちだそうですが、壊れた住宅がそのまま残っている景色は、傷口を放置しているようで気が滅入るものです。ただ波打った道路の修復が進んでいるのが救いです。ほんとに少しずつ、長い時間をかけての復旧になっていくでしょう。
そんな状況を目の当たりにして、FRUEとして何かできないものかと考えています。
「FRUE(ふるー)」の意味のひとつに、気力を充実させる「奮う」というものがあります。
この漢字「奮」の成り立ちは、大きな鳥が田の上や衣の中から勢いよく羽ばたいて飛び立つ様子を表したもので、「勢いよく飛び立つ」から「気力をふるい立たせる」という意味へ派生していきます。
FRUEチームの1人であるトト(昨年より人吉市在住)と、ずれた断層に立ちながら、そんなのお構いなしに伸びる稲のように、そしてその田から鳥が羽ばたくように、今回の地震で沈んだ気持ちをすくすく、そして高く舞い上がらせることができたらいいねと話してきました。
もう少し八代市民の暮らしが整い、また交通アクセスが復旧してきたら(鉄道と新幹線は現在熊本八代間不通)、おそらく来年くらいからかなぁ。これまで培った人脈を最大に使って、2,3か月に一度くらいのペースで、単発ではなくある程度長い期間にわたってライブイベントやワークショップなどを開催できないものかと思っています。八代市にはブラジルの楽聖・エルメート・パスコアールがライブ行ったホールや坂本慎太郎バンドがライブを行ったキャバレーニュー白馬という会場があります。
あまり観光資源のない八代市ですが(日奈久温泉はあります)、ちょうど九州の真ん中なので、九州各県、どこからでも来やすいし、どこへでも行きやすいというメリットはあります。
これまでFRUEと関わりのあるミュージシャンやスタッフの方々、何もできないことはありません。出番はありますので、もう少しお待ちください。場は整えます。また八代市という町を知らなかった方々も、今回の地震のことを風化させずに気にかけ続けてもらえると幸いです。