成願義夫図案通信講座

成願義夫図案通信講座 日本の伝統文化にはそれぞれの分野で型が存在します。私は日本の伝統的? 成願義夫図案通信講座
着物&和柄の基礎からしっかり学べます。
ご自分でアレンジや創作ができるまで指導致します。

⭕️私の著書の発刊にあたり・・・・日本の伝統デザインは、古来、自然崇拝から派生した信仰を源流として生まれてきました。そこにあるのは、単なる視覚的な装飾ではありません。先人たちが生み出した意匠には、必ず「なぜその形になったのか」という深い意味...
06/06/2026

⭕️私の著書の発刊にあたり・・・
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日本の伝統デザインは、古来、自然崇拝から派生した信仰を源流として生まれてきました。
そこにあるのは、単なる視覚的な装飾ではありません。
先人たちが生み出した意匠には、必ず「なぜその形になったのか」という深い意味と祈りが込められています。
その背景にある物語を読み解き、「なぜ」のその先を知る者だけが、先人の叡智と美意識を新たな創作の糧にすることができるのです。
私は、京都の地で着物の図案家としての第一歩を踏み出してから、半世紀近くにわたり着物の世界、そして伝統意匠の深淵に身を置いてきました。
その延長として、伝統産業の商品開発や冠婚葬祭に関わる、多くの仕事をさせていただきました。
その中で常に感じてきたのは、日本の伝統デザインは決して「過去の遺物」ではないということです。
意匠すべてに意味があり、その時代の切実な美意識が凝縮された、現在進行形の生命体です。
今、世界の人々は「豊かさ」の意味を問い直す時代を迎えています。
物質的な充足が限界を迎え、情報が氾濫する現代において、真の豊かさとは、静かな「心の豊かさ」に他なりません。
日本人は伝統文化を通じて、その価値観を世界へ発信していく重要な役割を担っています。
例えば、日本の美学の根幹にある「余白」や「間」という概念。
これは単なる「空虚」ではなく、そこに流れる空気や、見る者の想像力を受け入れるための「静謐な空間」です。
利便性を追い求め、隙間なく情報で埋め尽くそうとする現代のデジタル社会において、この「何もないところにある豊かさ」を理解することは、私たちが人間らしさを取り戻すための大きな鍵となるはずです。
それはさらに「余情」や「余韻」を生み出し、「もののあはれ」という心の奥底から湧き上がるしみじみとした感動につながります。
伝統デザインの「型」や「しきたり」を学ぶことは、単に技法を習得することではありません。
それは、先人たちが自然と真摯に向き合い、祈りを込めて磨き上げてきた美意識そのものを受け継ぐ儀式でもあります。
私は、手描きの筆致が生むゆらぎや、絹糸の放つ繊細な光沢、職人の指先から伝わる体温といった「アナログな感覚」こそが、人の魂を癒やすと信じています。
本書を通じてその深みに触れた皆さまが、表面的な美しさを超えた「感動」を生み出していただけることを、心より願っています。
🔸人は、意味のあるものに感動します。
そしてその感動は、個人の心を動かし、やがて社会をも動かす力を持っています。
効率や合理性だけでは測れない、目に見えない価値に光を当てること。皆さまの手から生まれるデザインが、使う人の暮らしに寄り添い、心に静かな豊かさをもたらすものであってほしいと思います。
それこそが、日本の先人たちがデザインに込め続けてきた、最も大切で普遍的な願いではないでしょうか。
私自身、一人のデザイナーとして、これからも伝統と革新の狭間に立ち、この感動価値を形にしていきたいと考えています。
本書との出会いが、皆さまの創造の旅における新たな一歩となれば幸いです。
伝統デザイン研究家 成願 義夫

住所

大津市坂本5丁目14番19号
Kyoto-shi, Kyoto
5200113

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