25/08/2026
⚪︎ Geminiは人類の双児か / 占星術的思案
皆さんは自分の星座を英語で言えますか?
私自身は双子座なので、”I’m a Gemini.”ということになるのですが、この双子座(Gemini)というのは、占星術や星占いの文脈を超えて、ここ数年で最も人口に膾炙した星座ではないかと思います。
その立役者は、今月に入り月間アクティブユーザー数が10億人を突破したと報じられた、Googleによる生成AI・Gemini。
公式ブログによると、この名前には、双子座の特徴(二面性、適応力、人々を繋ぐ役割、多角的な視点)に加え、開発にあたって社内で2つのチームが統合されたことが由来となっており、アポロ11号の月面着陸に重要な影響を与えたNASAのジェミニ計画にもちなんで名付けられた、とのこと。
ところで、AIという分野を占星術的に説明するなら、既存の価値観をやや唐突なやり方で塗り替えていく最新のテクノロジーという意味で、天王星の作用が具現化したものだと言えます。
Gemini初代モデルの発表日時を調べると、2023年12月6日の午前10時という情報がヒットしました。この時天王星は牡牛座にありましたが、2025年7月7日から始まる「天王星双子座時代」の夜明け前。
同日時・Google本社地点から見た天体配置(ホロスコープ)も確認してみると、最も本質的なエネルギーを表すASCという地点も双子座でした。何という符号。
そもそも双子座は、全能の神ゼウスと人間の女性の間に生まれた、人間の兄と不死身の弟をモチーフとしています。
もしも人類とAIが双子のような関係になるなら、「神の血を受け継ぐもの」は後者ということなのでしょうか。
小市民たる私自身の正直な感覚では、制作当事者側が自らこういうネーミングをするというのは、何だか「神をも恐れぬ行為」のようにも思えます。
不謹慎極まりないかもしれませんが、映画『オッペンハイマー』の爆破実験のシーンの、研究者たちの恍惚と畏れの入り混じったような表情を思い出し、共通する精神性があるように感じました。
AIの人道的な活用に関する議論はさておき、人の手に負えないものを人が作り出してしまうというこの世の不思議は、時代を超えて繰り返す現象のようです。
ことGeminiに関して、公式見解からは注意深く尊大な響きが取り除かれていますが、時代の流れと大企業の果てしない野望の両方を、考えうる限り最も詩的な方法で組み込んだこのネーミングは、とてつもなく秀逸で、同時に空恐ろしいような気さえします。
歴史的な技術革新のように、流れに突き動かされるようにして進んでいく、人間の力だけではどうにもできないことというのは、善か悪かという二元論では語れません。
今勢いと力を持っている者たちは、たまたまその役割を与えられたに過ぎず、盛者必衰の理の通りに、人類もまたそのように流れていくのだろうと思います。
地球の歴史を一年とすると、人間の祖先が生まれたのは大晦日の夜10時半以降のことだそうです。そう考えると、なんとこの世界は大きく、私は小さいのでしょう…。
と、色々な意味で身震いが起きたところで、取り止めのない思案は一旦ここまで。
占星術という望遠鏡は、人間に畏敬の念を思い出させてくれる智慧なのかもしれません。
小さい人間は、小さいなりに、粛々と生きていくのが良かろうと思います。
#西洋占星術 #星の間 #走る舟 #日常雑記